四旬節黙想会 
           
『私の信仰体験』
 2月28日、恒例の四旬節黙想会が開催されました。
 本年の分かちあいは、福島県いわき教会の信徒で25年間障害者の会である
グロリア会の会長を務められた清水文雄さんに「私の信仰体験」というテーマで、
話をしていただきました。
 清水さんは、昭和8年11月6日に福島県で曹洞宗のお寺の長男として生まれましたが、
生後10日で高熱を出し、失明。
 昭和16年に磐城訓盲院に入学し、鍼灸とそろばんを学ばれ昭和28年に卒業後、
針灸マッサージの治療院を開業されたのですが、ご自身は学校の先生になりたかったそうです。
 開業するとお客さんが来られた。
 一生懸命働くと、お金がいただけるのだなあと思って働いていた。
 ところが、昭和30年4月15日咳がどうしても止まらなくなって、
近くの内科で診てもらい数日後に結核の診断の連絡が家族に入り、
父親が臥せっている文雄さんの枕元に家族を集め、半年しか持たないから大事にするようにと伝えた。
 どうする事も出来なくて、毎日不安が募っていった。
 そんな日々の中、母親の実家から学校に通っていた時分に、
セブンスデーアドベンチスト教会の人から聞いた天地創造から復活までの話を思い出し、
「もし本当に神様がおられるなら、私を救ってください」と心からお願いした。
 そうするとそれまでの心の不安が無くなった。
 高い熱が続いていたが、母親の言いつけで食事を無理にでも食べ、父親が当時出てきた
特効薬による治療を医者の反対を押し切り進めてくれた。
 治療を始めて3か月たって再度レントゲンで診てもらうと、
医者が首をひねるほどよくなって、もう心配ないよと言ってもらえた。
 そうすると、これは神様のおかげだと確信が持て、神様と約束していたこともあって、
教会に行きたくなった。
 しかし、どの宗派のどの教会に行ったらよいのか分からず、困ったので、また神様にお願いをした。   
 すると学校時代の2年先輩の女性が来てくれて、カトリック教会の事と通信教育のレターリ会を紹介された。
 途中父親の知る所となり教材を取り上げかけられたが、
こっそり母親が渡してくれた。通信教育が完了したので、
いよいよ昭和32年9月6日に洗礼と決まった。
 神父様からは、「無理をしちゃいけない。
 神様が配慮してくださるから、来られたらいらっしゃい」と言われていた。
 すると当日、父親が教会までの送り迎えの人を頼んでくれて無事洗礼を受けることが出来た。
 これらの話もそろばん塾の話も、楽しい調子で話していただきました。
 質疑応答の後、昌川神父様より、「真剣に心からお願いをされたとき、神様は聴き入れてくださる」と
言う事を清水さんとルワンダの大虐殺を生き延びたイマキュレーさんの例で解説いただき、
赦しの秘跡後の清水夫妻を囲んでの茶話会でまたひとしきり興味深い話を頂きました。