枚方教会を司牧するクラレチアン宣教会の創立者聖アントニオ・マリア・クラレットは幼少のころから信仰が篤く、少年時代から父親の紡績工場を手伝っていましたが、福音宣教への想いを捨てがたく司祭となりました。
そのクラレットの福音宣教者としての信念は、「神の愛に燃えた宣教者はいかなる困難にもめげず、貧しさにおいても満足し、みずから労苦を担い、犠牲を抱擁し,中傷の中にあっても喜んでいる。いつも神のみ栄の為に、また人々の救いの為に、イエス・キリストにならってどのように働き苦しみ、努力するのみを考えている」という、聖クラレットによって描かれた宣教師の理によく表れています。
彼はこの宣言通り、あらゆる方法を探り、そして疲れを知らずに村から村へとみことばを宣べ伝えました。
名誉や昇格を望まなかった彼の思いに反して、キューバの大司教、スペインのイザベル女王の贖罪司祭としてカトリック教会の位階の上層まで登りましたが、本人はあくまでも人々の間で福音を宣べ伝えることに自らのカリスマを自覚していたようです。
このクラレットの精神を信徒の立場で生きようとするのがクラレット信徒運動の会です。
枚方教会の同会は一九九四年九月四日、今は亡きデ・グランデス神父の指導と励ましの下に始まりました。
信徒ひとりひとりはその賜物に応じ社会生活を送り、世俗の中で自分の召命と使命をどう生かせるかを考えさせられましたが、私たちクラレット信徒運動の会員を含め、すべてのキリスト信者は祭司職・預言職、王職にも与らなければなりません。
祭司職とは仕事や活動、日々の労苦を聖霊によって祈りに変え、隣人と教会のためにとりなすこと。
預言職とは信仰を持って福音を受け入れ、人々に福音を言葉と行いで証しすること王。
職とは仕えるために来られたキリストに倣い、人々に奉仕することに喜びを感じる事です。
個人的には難しい事でも複数の人が助け合い、分かち合うことで、それぞれの使徒職における困難が解決することもあります。
枚方教会のクラレット信徒運動の会の活動は、時間的な制約もあるため、『クラレット村から村へ』『聖クラレットの足跡』『自叙伝』等を教材として読書し、クラレットの偉大な業績に感嘆しながらも少しでも見習えるよう分かち合いをすすめています。
現在は一五名の会員となっています。
二〇二〇年二月までに月一回の集会で二〇四回目を数えてまいりましたが、コロナの影響もあり現在は休会中です。
クラレット信徒運動の会の精神はそれぞれのカリスマを生かし、得意分野で教会と人々に仕えることではないかと考えています。
月一回の集会はこの精神を啓発してくれます。
特に若い皆さんの入会を希望しております。
年寄りは若いエネルギーを吸収し、若い方は年代物の良さを実感するという関係を築ければと思います。
一月二十三日(日)から活動を再開します。
午後一時から三時までです。アフタヌーンティーのつもりで気軽にお越しください。
勿論、勉強もします。(T・K記)