スカウト礼賛(らいさん)
主任司祭 竹延真治

2012年に大阪教区のスカウト担当司祭の任命を受けた。

前任者が引退を当時の大司教様に申し出た時、少年時代にボーイスカウトの経験があるわたしに白羽の矢が立ったのだ。

スカウト経験があるとは言っても実際には中1でボーイスカウトをやめている。

遅くまで「おねしょ」の癖が治らなかったわたしは、キャンプ生活自体が針の上のむしろで、実際にテントで宿泊した夜にしくじってしまったこともある(神の助けか、その夜は土砂降りの雨が降りテント内に浸水、みんなの寝袋もびしょ濡れになりバレなかった!)。

「おねしょ」以外にも不器用で動作が鈍く、友達づくりが苦手なわたしは、ボーイスカウトをそれ以上続けることはできなかった。

スカウトを途中でやめたことで大変な劣等感があるから、わたしは「誰か他の神父様を任命してください」と司教様にお願いしたが、引き受けてくれる司祭が他にみつからず、やむなく教区のスカウト担当司祭を引き受けることになった。

就任直後、スカウトを自分の教会から追い出そうとする司祭が出てきた。

「国旗掲揚をするスカウト活動は軍隊のようだからうちの教会には置けない」というのだ。

幸いに司教様の仲裁を受けて何とか解決を見たが、これをきっかけにわたしはスカウト活動の歴史と意義を勉強しはじめた。 “スカウト礼賛(らいさん)
主任司祭 竹延真治” の
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お知らせ(9月)

◎初金と婦人会黙想会  
・9月6日(金)10時 ミサ掃除、婦人会の定例会
・10月4日(金)10時 ミサ
ミサ司式と黙想会 香里教会 林 和則神父 
講話テーマ 「サマリアの女―命の水を下さい」
         
◎壮年の集い 
・9月14日(土)
・10月12日(土)
午後5時から掃除と定例会。どなたでも、途中からでもお気軽にご参加ください。

◎敬老のお祝い
・9月15日(日) 9時ミサと11時ミサ
「病者の塗油」が行なわれます。対象者は75歳以上。集会室にて、思い出の写真展示、スライド上映対象者はうどん・コーヒー無料
 
◎福者ユスト高山右近の生涯パネル説明
・9月29日(日)12時15分~13時15分
場所:聖堂
主催:右近と歩む会
説明:会長 松本秀樹

◎聖アントニオ・マリア・クラレット司教記念ミサ
・10月24日(木)10時 ミサの後、集会室でスライドによるクラレットの話

◎青少年委員会 教会学校 芋掘り合宿
・10月26日(土)・27日(日)
思い出や新発見を一緒に作りましょう!小学校以外のお子様も大歓迎です。

◎奇跡の主ミサ
・10月27日(日)15時 

◎枚方教会堅信式
・2025年2月16日(日)14時~
勉強会は10月~来年2月まで、5回を予定
堅信対象者30歳未満の方には案内状送付しています
質問は梅﨑神父または宣教委員長まで。
 
◎ミサ曲
・10月・11月はミサ曲B
・12月・1月はミサ曲A
 を歌います(典礼委員会)

◎エンジェル・マフの会発足
認知症の方に落ち着きと安心を与える「マフ(毛糸編)」を作ります。
・初回9月11日(水) 時間:10時~12時 毎月第2水曜日
場所:集会室

大阪高松教区お知らせ

◎病者障がい者とともに歩むミサ
・9月23日(月)14時 カテドラル

◎インターナショナルデー
・10月20日(日)
11時 ミサ カテドラル
12時30分 交流会 カテドラル駐車場

◎「すべてのいのちを守るための月間」
・9月1日~10月4日迄

カトリックスカウトキャンポリー

第13回全国カトリックスカウト(JCCS)キャンポリーが8月10日(土)~14日(水)淡路島で8年ぶりに行われ、枚方教会からガールスカウト72団も参加しました。

全国からボーイスカウト28カ団、ガールスカウト16カ団、海外からはアメリカ、韓国、台湾、マカオの教会団のスカウト達が一同に会しました。

11日には前田枢機卿司式で多くの司教、司祭団による野外大会ミサに与りました。

大塚国際美術館ではアンドレア・レンボ司教より、システィーナ礼拝堂の「最後の審判」や修復前後の「最後の晩餐」等様々な絵画の解説をききました。

研修でも「イエスの生涯プログラム」等で神様の思いを学び、イエス様のお恵みに感謝するものとなりました。

故藤野団委員長の想いに見守られ、砂浜でのキャンプファイヤー等で他団と交流もでき、皆が元気に楽しく参加できた事に感謝いたします。

(ガールスカウト O)

平和旬間行事「祈りの集い」

8月12日(月)に今年の平和旬間行事「祈りの集い」を開催しました。

34名の参加があり、外国の方や他教会の方も来られました。

参加者が一つになって、平和の為に一人一人が歌と言葉で祈りを深める事が出来ました。

その後、集会の家でお茶やアイスなどで涼をとりながら和気あいあいと歓談しました。暑い中、参加してくださった方々に感謝いたします。

 (社会活動委員会 K)

お知らせ(7月)

◎バーベキュー大会 7月13日(土)17時~
 集会の家厨房横にてどなたでも参加費五百円です。中学生以下無料。
 なお、壮年会掃除は16:30からです。(壮年会)

◎婦人会の掃除・定例会
・7月5日(金)
・8月2日(金)
初金ミサ10時の後掃除・定例会。
・第3・4・5金曜日は10時から掃除をします。

◎壮年会の掃除
・毎月第2土曜日17時から掃除・定例会。

◎日本カトリック平和旬間 8月6日(火)~15日(木) 各小教区で取組みます。
枚方教会ではロザリオの祈りリレー。8月6日(火)~15日(木)
テゼの祈りの集い 8月12日(月祝)10時 梅﨑神父指導。
詳細はチラシ・掲示板で

◎死者追悼ミサ
・8月11日(日)11時ミサにおいて名簿を奉納。
・2千円を添えてお申込み下さい。
    
◎聖母被昇天ミサ 8月15日(木)10時
・ミサ後ミニパーティがあります。

◎集会の家補修工事が完了 
 

振り返ってみる
助任司祭 梅﨑隆一神父

「神の国は次のようにたとえられる。商人が良い真珠を探している。高価な真珠を一つ見つけると、出かけて行って持ち物をすっかり売り払い、それを買う」(マタイ13-45)。

このたとえ話の目的が「商売とは何か」を語ることであれば、「その真珠を高く売って、元手を回収し、更に大きな儲けを手に入れた。」という結論になると思います。

しかし神の国のたとえ話ですから、商人は儲けのためではなく、真珠そのものを手に入れるために、自分の持ち物をすっかり売り払ったということではないかと思います。

「真珠があまりにも素晴らしいもの」だったので商人であることを辞めてしまったのでしょう。

持ち物をすっかり売り払い、人生や命をかけても悔いの無い生き方って何だろう。

そんな問いを持つ私は神様に呼ばれ、36年前に私は、カバン一つに荷物を入れて修道院に入りました。

呼ばれた確信はありますが、私は弱いので同じ気持ちをずっと維持して生きることができません。

神の国の真珠とは社会の常識から見たらありふれたものです。

「子どもとお菓子を分け合って、幸せな気分になること」
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助任司祭 梅﨑隆一神父” の
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心の復興と信仰
ミケーラ M・H

私が洗礼を受けてカトリック信者になろうと思ったのは、2016年、中学3年生のときに起こったイタリア中部地震がきっかけだ。

そのときから続く被災者を支援したいという思いと、被災者とのかかわりが、私をカトリックへの洗礼に導いた。

私自身、東日本大震災と大阪北部地震を経験したが、大きな被害なくすぐに日常生活に戻れたのは、日本の防災が市民に浸透しているためだ。

イタリアの被害と進まない復興の様子を見て、私はイタリア語を学ぶことに決めた。

イタリアの被災者を中長期的に支援したいと思うようになったからだ。

復興には心理社会的側面の支援が欠かせない。

被災者が精神的困難をひとりで抱えることなく、苦しみや喜びを吐き出せるひとや場所が必要だ。

そのひとつが教会だ。

被害を受けた山間部の集落の復興が遅れているため、毎週日曜日に教会に行けないと語っていた友人がいる。
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わたしのふるさと
枚方市 イグナシオ N・T

枚方市伊加賀で昭和25年に生まれ、岡南から北牧野、尊延寺と移り住みましたが東京、奈良の約一年を除けばずっと枚方です。

小学生の時、枚方市の人口は約7万人でした。

経済発展と共に人が増え、40万人を超えたところでピークを迎え、今は減少段階です。

日本の縮図でもあります。

ふるさととは山や川、海等の自然を思い浮かべますが、私には何より、身近な懐かしい人々に行き着くように思います。

家族をはじめ、友がき、恩師、ご近所、お世話になった人から迷惑をかけた人まで、全ての人達です。

私の場合、枚方教会を外すわけにはいきません。

記憶では、聖堂ができる前、ミサが行われていた「うみの星幼稚園」旧講堂で弟と受洗しました。

6歳でしたか。

それまでは、香里教会に母に連れられ通いました。

畳敷きでした。

やがて、香里から分離独立した枚方教会に移りました。
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安土セミナリヨ顕彰ミサ 巡礼バスツアー

5月18日土曜日、美しい新緑の日に、枚方教会から7名、京都の教会など合わせて28名で、京都キリシタン研究会のツアーで、安土セミナリヨ公園や、安土考古博物館に行ってきました。

安土セミナリヨ跡への訪問は、毎週火曜日に行われているフロイスの『日本史』を読む会で、読んだばかりの箇所なので、大変興味深く、その場所でミサに与れたことは幸せでした。

この場所を織田信長からイエズス会に下付されたのは 1580年5月22日で、高山右近や献身的な信者たちの援助で3階建ての立派な建物が安土城の麓に建ち、セミナリヨ(小神学校)を開講しました。

パウロ三木など二十数名が学び、信長も時々オルガンを聴きに来ていたそうですが、1582年の本能寺の変で事態が一変。

セミナリヨはその後点々と移転するも、廃墟となりました。

ミサは大塚司教様と滋賀ブロックの神父様たちの共同司式で、聖書朗読や歌はベトナム語や英語、ポルトガル語、スペイン語を交えて捧げられました。

大塚司教様は、セミナリヨは種を蒔いてそれを育てる場所という意味で、信仰を育てる場所、神さまの愛を大きくしていく場所だと話され、キリシタンたちが親子で信仰を守り殉教したように、家庭で信仰を育てる大切さを話されました。
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