ありったけのご馳走 助任司祭 昌川 信雄

“天上の御馳走は、大皿の『めざし一匹』で満足! ”
地上ではそうはいかないので、イエス様は天に帰られたとき、私たちの地上のテーブルに、ありったけの御馳走を盛ってくださいました。

それが、主の昇天に続く祭日尽くしの典礼です。

6月の祭日

2日  主の昇天
9日  
聖霊降臨の主日
16日 
三位一体の主日
23日 
キリストの聖体
24日 
洗礼者聖ヨハネの誕生
28日 
イエスのみ心
29日 
聖ペトロ・聖パウロ使徒

楽園を閉ざされた人類が楽園に戻る道は、神にしか造れなかったので、を世に送り、十字架(体を捨て心で造る楽園への道)を歩ませて、私たちの罪による死(自我に住む悪霊の支配)に対する完全な勝利(復活)をもって人類が楽園に戻る道を開かれたのです。


使命を果たして楽園に戻った子(主の昇天)に代って、聖霊が箱舟となってくださり、信仰者は楽園を目指して世の荒海を航行する船上(聖霊降臨)の人とされました。

旅に先立つ不安には、いつも事の始めに、父と子と聖霊が、愛の交わり(自分を眺めず、愛する他者の方に向き、自分のすべてを他者に与え尽くす愛)で一つ(三位一体)となって箱舟の『船長さん』でおられることを思い起こし、船内で給仕されるキリストの聖体を食べて勇気と力をいただき、洗礼者聖ヨハネの誕生そして使徒聖ペトロ・聖パウロの証しに学び、イエスのみ心を生きて行くのです。

こうして、愛する者と、愛される者が一つとなった三位一体の命の似姿として『家族』の内に、同じ神の愛をこの世に体現するよう招かれた私たちは、その招きに応えるため、6月は、テーブルに盛られたありったけの御馳走を感謝のうちにいただくのです!