平和旬間の取り組み 社会活動委員会

今年の平和旬間行事は、コロナの関係で中止になりましたが、ペシャワール会の活動をDVD視聴を通じて取り上げる予定でした。

その目的を知っていただきたいと思います。

ペシャワール会中村哲さんのアフガニスタンでの仕事は平和活動を目的にしたものではなく、それを平和旬間で取り上げることに違和感を持たれる方もあったかもしれません。

ペシャワール会の活動は、大げさなスローガンを掲げるのではなく、人としての素朴な思いから始まりました。

人々が普通に生きられるように衛生状態の改善から取り掛かるという医師の立場からなされたのです。

先ず水の確保、農地を回復させれば生活が出来、人々のコミュニティーが復活します。

戦争に行きたい人などいません。

皆、喜んで農民になります。

コミュニティーの中で病人や障碍者、孤児、離散した家族が適切な世話を受け、自分達の生活を取り戻して行くのです。

他からの押し付けでなく、人々の文化や宗教を尊重し、自力で生活できるようにすることが、結果として平和の実現に繋がりました。

和平合意や兵力撤退とは全く異なる形の平和をもたらす活動となりました。

タリバンさえ中村さんの活動に協力し、ペシャワール会は意識せずに福音を伝えたのです。

同じことは形が違っても私達の周りにあるのです。

人としての根底にある思い、互いに尊重し尊重され、生活の主人公となり生かしあう。

大切なことは足元にあると教えられました。

中村さんはたまたまアフガニスタンに出会われました。

私達は今、ここにいます。

小さなことから始まります。

無理せず出来ることをする。

それぞれが自分の持ち味で互いに感謝しながら生きることを楽しむ。

生活の中で神はお互いの気づきを待っています。