7月16日、枚方教会ではクラレチアン宣教会の創立記念ミサが行われました。
枚方教会はクラレチアン会の司祭によって創立され、その後もクラレチアン会によって宣教・司牧がされてきたため、クラレチアン会員だけでなく枚方教会においても大切にしなければいけない記念日です。
クラレチアン宣教会は、1849年7月16日午後3時頃、スペインバルセロナ近郊のビックの神学院で創立しました。
当時のスペインは政治的闘争が激しく、宗教に対する弾圧も酷かったのですが、聖アントニオ・マリア・クラレットは五人の司祭に「汚れなきマリアのみ心の子」の会の立ち上げを呼びかけました。
この日はちょうど「カルメル山の聖母」の記念日でもあり、詩編23章4節が黙想され、聖なる十字架と聖母マリアへの信心と信頼により、全員がこの使命に堅忍することを誓い合いました。
五人の中の一人、ジャウメ・クロテット神父は一番若年でビックに来て間もない頃で、聖クラレット以外のメンバーとの顔合わせも初めてであったそうです。
このクロテット神父は今年、生誕200周年ということで、クラレチアン宣教会では、世界各所において大きな行事が行われています。
クロテット神父は御言葉を伝える宣教会の使命の実践として、聾啞者や口のきけない人への手助け、そして彼らへの宣教に尽力しました。
メキシコのクラレチアン会では、このクロテットの使命を継承してクロテット学院を創立して聾啞者や口のきけない人のための学校としてつとに有名です。
クロレット神父の遺体はバルセロナのサグラダファミリアからほど近い汚れなきマリアの御心教会に安置されていますが、この教会に隣接するクラレット学院はフラデラ神父や、ヤマス神父の出身校でもあるそうです。
さて、この日枚方教会で行われたミサの説教でフリオ神父は、「神様は愛の人である聖クラレットと五人の司祭を選び、宣教者に将来への希望を託され、宣教者の使命と神の愛を述べ伝えるために選んだ。宣教者は神様がガッカリされないように、時には優しく、時には厳しく、常に清新の心を持って行う。宣教師は一人では出来ないことも教会の全員の協力によって成り立つもの」と話されました。
さて、「クラレット信徒運動の会」は長期の休みを経て5月22日に再開され、例会を毎月4週目の主日午後1時から行っております。(8月は例年休み)
次回は9月25日となっております。現在のところ、コロナの影響もあり皆様への呼びかけもあまりしておりませんが、クラレットが示された「キリストに倣いて」と「マリアが示された愛の精神」で、多くの先輩が築かれた業績を汚すことなく続けていきたいと考えています。
と申し上げても何も難しいことをするのではありません。
ひとえに父と子と聖霊を信じ、固有の賜物に応じてキリストに従うようにすればよいのではないでしょうか。
皆様の参加を切に待ち望みます。