霊性を目指す  主任司祭 ハイメ・シスネロス   

どんな季節でも、誰しも心身を鍛えて穏やかな自分になりたい望みがあります。『秋』の過ごし方で、信仰者に相応しい三つのことに取り組んではと思います。

一つ目は、神から頂いた体を大事にし、栄養バランスを取ることと軽い運動の外に深呼吸をすることです。その際、空気を吸いこむとき『力を感じて』、空気を吐き出すとき『身体の疲れを和らげる』と良い結果を感じ取れます。

二つ目は、祈りですが、『射祷』を唱えるように工夫をします。例えば、『御父、神よ、そのいつくしみに感謝します』。『主イエスよ、み名を賛美します』。『聖霊よ、わたしの心を満たして祈らせてください』などと唱えます。また、静かな時間を過ごし、『座っている姿勢』を意識します。

三つ目は、『楽しめる読書』です。例えば、新約聖書なら福音書を、旧約聖書なら詩篇を、毎日一章(一つ)ずつ読むことを薦めます。そうすると、神やイエスに対し、憧れを感じたり、信頼を深めたりする実りが得られます。

さて、最近わたしは小さい病を背負う経験をしました。大勢の方々がわたしの健康の回復を祈ってくれました。この場を借りて、お礼を申し上げます。病を背負った時、ある神父様の薦めの言葉を思い起こしました。また、その言葉が病の信仰的な受け止め方だと確信し、そのことを病を背負う兄弟姉妹に伝えたいのです。

一つ、『この病を背負う状態になったことは神の望みであり、贈り物だとの理解する』。

二つ、『回りの人から慰めを求めることより、自分から慰めの言葉を先に言う』。

三つ、『こうなったことで、神に感謝を述べる』。

勇気がいる行為でしょう。結局、聖句にあるように、『いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト.イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです』(テサロニケの信徒への手紙一、5:16―18)。

こういった精神のある霊性を目指して秋を過ごしてみませんか。