主のご降誕と新年のお慶びを申し上げます  主任司祭ハイメ・シスネロス

『新年に新しい決心』との諺があります。どこでも誰でも、期待しながら何かに取り組みますが、わたしはこの際、二つの言葉を思い出しました。1つは、『精一杯生きる日がもう一日与えられているとは、なんと幸いなことだろう』。(心の歌、アントニー・デ・メロ著より)。もう一つは、『愛する人たち、このことだけは忘れないで欲しい。主のもとでは、一日は千年のようで、千年は一日のようです。』(ペトロの手紙2:3-8)

『精一杯生きる』とありますが、『心を尽くし、魂を尽くし、全力を尽くして生きる』との表現の方が、 わたしには生きる質の重大さを感じさせてくれます。『もう一日与えられている』との部分では、時間は恵みであると悟るなら、一年の区切りではなく、一日毎の区切りをする方が賢い選択です。

さて、わたしは1月に70歳になります。生きてきた期間は、何日間であるかを確かめて見ました。2万5千2百日間だと分かりました。そして反省しました。一日毎に精一杯生きたと言うより、自分は生かされたと実感しました。神の救いに感謝します。これから、わたしの決心に基づいて毎日の生きる質を上げようと思います。今年こそ『御言葉を大事にしたい』。

詩編の通り、『わたしは永遠にあなたの御名をほめ歌い、日ごとに満願の献げ物をささげます』(61:9)。また『イエスの望みに答えたい』。その言葉通り、『互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる』(ヨハネ13:35)。イエスの弟子であることを誇りに思い、修道士として50周年の記念を祝ったばかりなので、それを忘れないようにします。

また、誰とでも信頼したりされたりする精神を目指して、『人間好き』を増やすようにします。毎日イエスの弟子たちが祈ったように私も祈ります。『主よわたしの信仰を増してください』。また詩篇の聖句を意識します。『老いの日にも見放さず わたしに力が尽きても捨て去らないでください』(詩編71:9)、と祈る精神を育てます。どうか皆様、わたしのメッセージの言葉を読んで頂き、参考にして下されば幸いです。