復活の光のうちに歩もう
主任司祭 長崎 壮

皆さん主の御復活おめでとうございます。

今年の四旬節は新型コロナの脅威に加えてウクライナ危機という新たな困難が生じ、祈らずにはいられない四旬節になりましたが、そういった危機にあってイエスの復活は私たちに希望をもたらします。

おととしから続くコロナ禍での復活徹夜祭の典礼において私の心をとらえたのは、光の祭儀の闇の中で灯されたあの復活の大ローソクでした。

闇のような時代であるからこそ復活徹夜祭で灯された復活の大ローソクを見るとき、今世界を覆っている闇を追いやる世の光イエス・キリストへの信仰と祈る心を奮い立たせるからです。

もうひとつ、光の祭儀の灯は私たちがこれからの歩みの中で何か闇を感じたならば、立ち戻る先はまことの光であるイエス・キリストであることを示しているように思えます。

イエス・キリストこそ私たちが本当の意味で生きるための〝いのちのことば〟を持っており、イエスの語りかける〝みことば〟の中にこそ私たちが生きるための知恵があります。

皆さんがもし闇を感じたならば、光である主イエスが待っておられる教会を訪ね、祈りの中で、また信者さん同士の交わりの中に光を見出していただけたらと思います。
 
典礼においても枚方教会は少しずつ光の方に歩み出し、従来の姿を取戻しつつあります。

まだ皆で聖歌を歌うことはできませんが、入祭や閉祭でオルガンの演奏が行われるようになりました。

今後はさらに典礼に不可欠な音楽面でも皆さんと知恵を出し合い、魅力的な典礼を創り出していきたいものです。

さらに先唱や朗読をはじめとする典礼奉仕に新たな人が加わるようになったことも明るい将来を予感させます。

さて、教会共同体としての復活祭のもうひとつの喜びは新たな兄弟姉妹を迎え入れることにあります。

今年は私たちの枚方教会に三人の姉妹を迎えることができました。

特に成人で受洗された方は、それぞれ異なったきっかけや思いを持って教会の門を叩かれたと思いますが、最初の熱意を保ちながら約9か月の入門講座への出席を続けることは難しさを伴います。

それでも無事に洗礼の恵みをいただけたことに神様の導きを感じました。

新受洗者の方々が洗礼で始まった新しい命を喜びをもって生きることができるよう、彼女たちのために祈り、励ましていきましょう。

枚方教会の皆さん、この復活節を光のうちにともに歩んでいきましょう。