6月11日(火)から14日(金)まで、長崎壮神父同行の「五島列島・日本最古のルルドと迫害の地、巡礼の旅」に参加しました。枚方教会からの参加者は神父を除いて12名でした。
一日目は移動日で、下五島福江港の近くにあるホテルに宿泊し、二日目の朝は有志ですぐ近くの福江教会を訪ねてお祈りをしました。
五島巡礼最初のミサは、井持浦教会にある日本最古のルルドでの野外ミサです。
晴天に恵まれ、さわやかな風、ウグイスのさえずり、トンボも突然参加するという自然と一体となった野外ミサは、言葉では言い表せない素晴らしいものとなりました。ミサの準備をして頂いた井持浦教会の信者の皆様に感謝です。
昼食後、楠原牢屋跡の中を見学しました。今回一緒に巡礼された方のご先祖や親族がこの迫害を受けられたとのことで、全員でお祈りを捧げました。その方はそのお祈りに感無量のご様子で、それを見た私たちも感動し、単に話を聞いただけでは得られない貴重な体験をさせて頂きました。
三日目はチャーター船にて久賀島に渡り、牢屋の窄(さこ)殉教記念聖堂にて殉教者のために祈願するミサが行われました。窄(さこ)とは狭い所という意味です。
久賀島からキリシタン洞窟クルーズを経て上五島に渡り、信者の経営するホテルに宿泊しました。
四日目は、上五島の教会巡礼で、先ず前田枢機卿の出身教会である仲知に向けて出発。曲がりくねった細い道を北上し、添乗スタッフから急斜面に立つ枢機卿の生家を教えて頂きました。仲知教会では巡礼最後のミサが行われ、巡礼中の6月12日に帰天されたパウロ佐々木義治様のためにも祈りました。
この巡礼では14の教会を巡りましたが、五島列島全体で46もの教会があり、しかもそれらが立派に維持されていることに驚かされます。
五島巡礼を通じて感じたことは、神を信頼し信仰を守り抜かれた方々の強い心です。私たちは、日常このことを思い起こし、くじけそうになっても勇気づけられ、信仰を守り続けることができますよう祈ります。