使命を生きる
河北ブロック協力司祭 梅﨑 隆一

隠遁者のスポンサーをしていた高齢の女性が、「彼の生活が使命に忠実であるのかを知りたい」と考え、お忍びで見に行くことにしました。

彼女は隠遁者の住んでいるところに行き隠れて見ていると、隠遁者のもとに一人の若い女性がやってきた。

隠遁者はその女性に対し、「私は隠遁者で清い生活を保たなければならないから帰れ」と高圧的な態度で追い返した。

それを見た高齢の女性は、隠遁者のスポンサーをやめたそうです。

これは三年前スペインで研修をしていたときのスリランカの神父様のお説教のお話で、スポンサーを止めた理由も話してくださったのですが、私の英語力の無さが災いして、肝心の部分は分からないままです。

ただこの話が、使命への忠実とは清さを守ることではないことは分かります。 “使命を生きる
河北ブロック協力司祭 梅﨑 隆一” の
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愛を育むための孤独 枚方教会 協力司祭 梅﨑隆一

平成25年(2013)に枚方教会での役割を終えて、平成28年(2016)からは東京の修道院で生活していました。

東京への異動の理由は修道院の掃除と会計の整理でしたから、仕事が終わったらすぐにお払い箱になると思っていたのに、五年間いることになりました。

それとは別に、私個人は孤独を受け入れることを東京での生活の目的の一つにしました。

E・フロム著『愛するということ』によると、「愛」という言葉を使っていても、「愛すること」と「愛されること」の意味することは全く逆であるといいます。

「愛されたい」人は人から認められることを望んでおり、その根底には孤独に対する恐れがある。

人は孤独になると人とのつながりを求めて、人から認められているのか気になってしまう。

LINEに[既読]がついても返信がないことにイライラする原因は、そういったところにあるようです。
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