復活祭で長い準備期間を経た新受洗者を教会に迎え、ひと段落ついたと思っていると、不思議なことに初めて教会を訪れる人がひとりまたひとりと来られます。その人たちを見るとその人たちだけでなく、迎える側の私たちにも聖霊の後押しのような不思議な働きを感じずにはいられません。枚方教会の共同体を通じて、イエス・キリストに出会うように招かれた人たちを毎年、 毎年送ってくださる神様に感謝しつつお迎えしたいと思います。
ところで、私たちの信仰というものは人から人へと伝えられていくものです。確かに入門講座を担当するのは多くの場合は司祭ですが、自分自身のことを思い出してあらためて気づくことは、 一人の人が洗礼を受けるに至るまでには何人もの人が関わっているということです。入門講座に紹介してくれた人、ともに励まし合いながら学ぶ人、そして洗礼を受けるまでの期間に折にふれて声を掛けてくれる人など・・・。
そして代父母をはじめとする信仰の先輩たちに付き添われて新受洗者は教会共同体になじんでいくことができます。宣教の実りというのは神様にお任せするしかありませんが、私たちキリスト者は例外なく 主イエスの名を知らせ福音を宣べ伝えていく使命が与えられていることを今年は特に思い出したいと思います。
枚方教会ではGW明けから新年度の・・・講座というのが始まりましたが、学ぶことに意欲的な信者さんが多いようです。あらたな学びや人との分かち合いを通して自分自身の信仰をリフレッシュしていくことも大切でしょう。しかし自分自身が学ぶことに加えて今年は各種の講座も宣教の使命を意識して臨んでいけたらと思います。
個人的にできることとしては、学んだこと、信仰生活の中で自分に喜びをもたらした体験、 それらを自分なりに人に伝えていく方法を磨いていくことなどがあります。こうした個人の内的な準備をした上で、信者さん同士で声をかけ合い、分かち合いの場が増えればどんなに素晴らしいことでしょう。初代教会において信者がひとつの家庭に集い、ともに祈り、体験を分かち合うことで互いに豊かになっていったこと、 宣教への熱意を駆り立てられたことを思い起こしたいと思います。そして聖霊が私たちの心を燃やし、私たちを力強く後押ししてくださることを祈りつつ新年度の歩みを続けてまいりましょう。