クリスマス チャリティコンサート ーアフガニスタンで活躍する ペシャワール会を支援ー

完成した取水口

アフガニスタンで難民救援のため医療活動を始めたペシャワール会(代表中村哲医師)は、病気や貧困の根源は水問題にあるとして、2003年より長大な潅漑用水路建設に乗り出した。そして多くの困難を克服し、2010年には全長24kmにおよぶ水路を完成させた。これによって復活した農地は3千ヘクタール、「緑の大地」を生み出して数十万人を超える難民が帰村し、農業事業も続々と発足させて人々の安定した生活に寄与している。これこそ武器によらない真の平和活動の素晴らしい成果である。
2017年のクリスマス・チャリティーコンサートも、このペシャワール会活動支援を目的として開催され、当日の募金から経費を差し引いた9万1千804円がペシャワール会に送金された。

◆ コンサート
チャリティコンサートは12月17日(日)午後1時30分から、教会聖堂において行われた。主任司祭ハイメ神父の挨拶があって、プログラムはSさんの司会で進行、前年と同じくWさんのバイオリン、Iさんのチェロ、Sさんのキーボードによるエルガー「愛の挨拶」の演奏から始まった。

続いて枚方教会聖歌隊ステラマリスが登場し、モーツアルトの晩年の名曲「アヴェ・ヴェルム・コルプス」や高田三郎「行けモーセ」など5曲を歌い、日頃の練習の成果を披露した。

Wさんは暖かい音色でドヴォルザーク「母の教えたまいし歌」を演奏し、Iさんは情緒豊かにラフマニノフ「ヴォカリーズ」やサン=サーンス「白鳥(動物の謝肉祭)」を聴かせた。合奏ではショスタコーヴィチ「プレリュード」チャイコフスキー「花のワルツ」が演奏され、グノー「アヴェマリア」ではトランペットが初出演のKさんによって奏でられた。

定番のバッハでは、ガボットがヴァイオリンで、そしてお馴染みの「G線上のアリア」が趣向を凝らしてヴァイオリン、チェロ、キーボード、オルガンの合奏で演じられた。またアンコールではルロイ・アンダーソン「そりすべり」が出演者全員に加えてWさんのお孫さんたちも出演して愉快に演奏が行われ、聴衆の大喝采を受けた。

最後は恒例によって「きよしこの夜」が会場全員によって歌われて、楽しいコンサートの幕を閉じた。喜びの主日である待降節第3主日にふさわしいひと時であった。