聖アントニオ・マリア・クラレット  フラデラ神父

10月24日

この日は聖クラレットの記念日です。皆さんご存知でしょう。水曜日ですが、10時にミサがありますよ。どうぞ与かって下さい。
私はクラレットの霊性に魅かれてクラレチアン会に入り、神父になって63年、宣教師として日本へ来ることになって49年になります。早いものですね、年を取りましたがまだまだ頑張りますよ、よろしく。
さて、クラレットの事を少しお話してみましょう。

クラレットの宣教
クラレットはお金の良い使い方について相談されるといつもきまって答えました。『カトリック出版を援助してください。良い本が非常に不足しています。1冊のよい本は広大な価値があります。』彼に差し出されたお金はすべてカトリック出版物をひろめるためにささげました。そしてこの目的を達成するために宗教出版社を創立しました。創立してからさいしょの9年間で1千万冊の本やパンフレットを出版しました。

キューバでの宣教
キューバでは大司教として、休暇も休息もなしに、自分の宣教師たちをつれて教区の全教会を伝道するためにかけまわりました。そして、1年の間に無料で、8万冊以上の本、10万以上の御絵と御像、5万以上のロザリオをあげました。数年たつと、キューバは(アンティーリャス諸島の真珠)といわれるまでに道徳的な風俗がかわってきました。

1870年に帰天
ゆらめくランプが少しずつ消えていくように、1870年10月24日の朝、クラレット神父は死んで行きます。彼がいつも望んでいたようように『罪なく、お金も借金もなく』。彼の宣教師たちとシトー会の修道士たちがあつまってきました。手に十字架をもち、唇にはいつも『主よ!霊魂を!私に霊魂を与えて下さい』と祈りながら・・・・

不思議なことが
フォントフロイデの大修道院の聖堂で荘厳に葬儀が行われます。式の間、1羽の不思議な小鳥が、修道士たちの三重唱にあわせて、舞い飛び、式者が祈りをとなえている間は、じっと静かにしているのをみて、皆驚きました。葬儀が終わると、その不思議な小鳥はどこかへ消えてしまいました。