北地区福島訪問 福島巡礼で見たもの 社会活動委員会  O・I

6月8日~11日、今回は南相馬、飯館村、二本松などを訪問した。参加者は、ハイメ神父(社活担当)、ブラッドリー神父(梅田B協力)、ナン助祭と各教会信徒の計10名。

前向きに生活を取り戻す人がいる
避難解除の日は、他人が住所や生活を決めるのではなく、自分で選び決められるようになった日。泣いている町ではなく、楽しい喜べる町に人は来る。小高は0から4千人、日本で一番人口が増えた町だ。

取り残された人がいる
避難解除は人の切り捨て。補償も打ち切り。復興住宅に移っても生活できない。伴侶を亡くした人などが孤立する。 
低額の年金で畑で半ば自給していた人が、お金を使っての生活になり、行き詰まっている。仕事を奪われたのに生活費がいる。家を直すにも数百万かかる。畑も一から作り直し。農機もなくし、老齢で再建できない。希望がなく、生活が荒れる。自死、孤独死、うつ、アルコール依存、引きこもりが増えている。
今も柵で隔てられた無人の町が動物に荒らされ、山に飲み込まれていくのを見るだけ。家が見えるのに入れない。来るごとに針を刺される気持。

伝わらない
地域では原発のことを口にすると生きていけない。まして人生で声を挙げたことのない人、声を挙げられない。でも、これまで信じていた事が間違いと気がついた。
オリンピックに向けて、福島は済んだことにされている。ニュースも都合に合わせたイメージを切り取って行く。実際の姿が伝わらない。皆、自分で見に来てください。

民間主導の取り組み
行政の支援は担当者レベルで一部取り組み始めた状態。国は終わったという扱い。ほとんどは民間主導で運営は寄付によるところが多い。枚方教会の百円募金の半分は福島やさい畑に送られ、孤立した人の見守り活動、サロン活動、子供食堂に使われている。
・カリタス南相馬は「一般社団法人 カリタス南相馬」となった。サロン活動(孤立者、困窮者支援)に重点を置く。
・各地のサロン 行政は担当者レベルの取り組み。実績が認められたら上に上げる。
・やさい畑 仮設に500円野菜セットを配っていた。復興住宅に移った人、地域の人に対し再開。見守り、励まし、あなたを忘れないよと。
・子供食堂 地域の維持のためにしている。経済的な面だけでなく子育ての貧困化。食を通して皆が豊かになる。普通の家庭でも気持ちの余裕を失っている。子供だけでなく、地域の人、弧食の人、子育て世代も来るようになった。

あなたはどう選択するの、どう生きるの
これらの原因は、元々は子供への愛。ひもじさ、寒さから守りたい。豊かな生活を与えたい。それで電気、原子力になった。しかしお金に絡め取られた。事故を起こしてもやめられない。電化生活を享受してきた私達一人一人に責任がある。生活の中で一つ一つを考えて使う。生き方の軌道修正を。次の世代にどうつなぐのか。どんな生活を与えたいのか。福島を伝える。語り部になる。原発を再稼働させるという。皆さん、事故後に原発の横を通って逃げる勇気があるのですね。普段から地域や社会とつながっていなかったら、お寺も教会も、いざという時、何もできない。