教育は私にとって重要です。 道ばたの物乞いで、未来を終わりたくない。

これはフィリピン・サンボアンガのストリート・チルドレン(道ばたで物乞いをしている子供達)の切実な声であると共に私たちの願いです。

サンボアンガ市にあるクラレチアン会共同体は、貧困を根本的に救うのは教育であるという信念から彼らの就学支援をし、枚方教会はこれに協力してきました。

サンボアンガ市

フィリピン南部ミンダナオ島の、サンボアンガ半島南西の先端に位置しています。

年平均気温は27度(最高33度、最低23度)、12月~5月の乾季は過ごしやすく、中心街に建ち並ぶスペイン風建造物や風光明美な海浜など、観光都市としても発展しています。市に3つの総合大学があります。

2007年の国勢調査では、人口は約77万人で世帯数は約18万世帯です。

農業と漁業に大きく依存し、人口の70%がこれら一次産業に従事しています。
しかしながら、脆弱な経済構造や多言語などの複雑な社会環境が貧困家庭を生み出し、希望しても教育を受けられない子供たちが道ばたで物乞いをするという貧困の悪循環が生じています。
  
枚方教会からの支援

フェリックス神父の提案で、平成3年から平成6年までは2千ドルを、平成7年以降は毎年3千ドルを送って来ました。

毎年8月の平和旬間中に行われる死者追悼ミサの献金を支援の主たる原資としています。

不足した場合には、チャリティコンサートの収益金や特別寄付から充当しています。

カルボ神父からの感謝状

「親愛なるフェリクス、フリオ、野村文夫(前社会活動委員長)

私たちのサンボアンガの子供たちに対する皆さんの継続的支援に感謝します。

ここでは、皆さんに私たちの学校と子供たちの学年末の成績と卒業の状況全般を要約したレポートを送ります。

ご存じの通り、私達は、当地のそして海外のすべての友人の支援によって、学校で百人の子供たちの教育支援を維持し続けることができます。

いろいろな形で犠牲を通しての支援の重要さを、学校と両親に、また先生と子供たちにも伝えています。

そして、これは私たちを励ましてくれるすばらしい関わりです。あらためて皆さん方の支援に感謝します。」

活動要約レポート

昨年5月~今年4月の活動状況を報告します。

活動の目的は子供たちが正式な教育を受ける機会を作ることです。

教育支援は彼らに成長の場と機会を与えるだけでなく、生徒の学業を継続するために大きな助けとなります。

アカイ・カリンガ・センター(これらを目的としたNPO法人)は、この1年間に、地域の子どもたちを含む39人の子供たちをセンターに迎えました。

ソーシャルワーカーは、ストリートに拠る子供たちとセンターにいる子供たち両方に、入学、進級の手続きを指導、助言しました。

2人のボランティアの若者はスタッフが子供の入学を促進するのを手伝い、出生、住所、成績通知、健康診断記録等のフォローアップを助けました。

その後、子どもたちにはバッグ、制服、靴、学校活動に必要なものが与えられました。

39人の子供のうち、12人が小学校、20人が中学校、6人が高校、1人が大学に入学しました。小学校に入学した12人のうち11人が、優秀な成績で進級しました。中には早い時間に学校に行き始め、物乞いに時間を費やすことを控えました。

1人は仲間の影響で退学、物乞いでお金を稼ぐことを身につけ、学校に戻ることを拒みました。

市内の公立中学校に20人の子供が入学し、18人が進級、2人は退学しました。1人は病身の母親を養うために働くことを余儀なくされ、他の1人は駆け落ちし結婚し勉学への熱意にもかかわらず学校を続けられなくて退学、二人とも極度の貧困の中で暮らしています。

3人が進級の要件を満たし、3人は忍耐と勤勉を通じて模範的な学業成果を認められました。

4人が赤十字サンボアンガ支部が主導するリーダーシップ研修に参加しました。この活動は、子どもたちが応急処置に積極的な役割を果たすように影響を与え、緊急時に支援することを可能にしました。

1人は学校のダンス活動のメンバーになり磨いた才能を活用する機会を得ました。1人は中国標準語に習熟しスピーチグループに参加し1位を獲得しました。

高等学校には6人の子どもが入学しました(政府認可の私立学校に2人、公立学校に4人)。内3人が今年卒業しました。2人は模範的な成績で表彰を受けています。2人はフィリピン語と英語クラブの役員に選ばれました。

3人はリーダーシップを認められ、特別賞を受けました。

大学では、1人が卒業し、教育学(理学士)の学士号を得ています。

今年の卒業者は小学生5人、中学生4人、高校生3人、大学生1人でした。

アカイ・カリンガ・センターでは、社会生活に適応する上で、特に安全と衛生に関する生活指導をしています。

今年、バジャオの子供2人の遅延した出生、住所の登録の処理も促進しました。

学生との毎月の会議は、主に子供たちが学業を続けられるようにするために設定されています。

また、さらなる生活指導、学業相談を提供する機会でもあります。

また、親との会合は、親が参画し、毎月の会議中に彼らの意見を引き出す中で、子供の教育を支援することに関与していることの自覚を促すために行われました。

これは、親が子供たちの希望や日常生活の課題を分かち合うための手段です。

所感

就学支援によって優秀な成績で進級、卒業した子供、また社会貢献が出来るようになった子供がいる一方で、家族を支えるために働かざるを得ず退学する子供もいます。

貧困→不就学→貧困の連鎖を断ち切るためにサンボアンガのクラレチアン会共同体は尽力しています。

枚方教会はこれに協力し毎年3千ドルを送り続けてきました。今年の死者追悼献金は26万4千円でしたが、寄付などで3千ドルを送ることが可能になりました。

社会活動委員会の皆さんは3千ドル送金を続けるために努力してきました。感謝です。

アベイヤ司教は「福音宣教」は、①見て聞いて、②感じて(共感して)、③行動を起すこと、と言われました。

サンボアンガの就学支援は、枚方教会の福音宣教の一つです。

これからも協力して行きましょう。

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