今年の待降節黙想会の講演は、12月1日(日)に元宝塚市立病院緩和ケア病棟チャプレン・カウンセラーの沼野尚美氏に依頼。ご快諾いただき、実現しました。
講演タイトルは「神の愛にこたえる生き方」でした。
キーワードは「幸せなら態度で示そうよ」、「『自分の命』ではなく『神から与えられた命』」、「愛される方もたいへん」そして、講演タイトル通り、どうすれば「神の愛にこたえて生きることができるか」でした。
これらを、「幸せなら手を叩こう」の歌の歌詞、なぜ大谷翔平選手がチームメイトや他の人をここまで引き付けるのか、また沼野氏が実際に出会った患者さんとのやり取りでの実例を挙げてお話しくださいました。
この待降節だけではなく、聴いていた60名ほどの参加者も「神の愛にこたえる生き方」のヒントをつかめたかと思います。
講演終了後は、通常ですと神父による「ゆるしの秘跡」があるのですが、この日は神父がお一人しかおられず、「95歳の母の介護があるので30分から40分くらいなら」と仰っていた沼野氏に、簡単な茶話会でお話を伺うことになりました。
みなさんに参加を呼び掛けたところ、講話に感銘を受けられたのか、30人ほどの方が残られました。
そして、沼野氏の話の中で特に心に残ったことを、みなさん思った通りに自由に話そうとされているのが印象的でした。
沼野氏から、プロテスタントでチャプレンとなったが、そこからどうしてカトリックになったかということや、プロテスタント時代にカトリックの修道会に黙想しに行った顛末などを、部分によっては講話の時よりさらにくだけて、面白く分かち合っていただきました。
この分かち合いを通じて、講話でお話しいただいた前半の「態度で示す、楽しそうに生きている姿を見せる」ということを実践されている様も見せていただきました。
1時間以上もお話と交流ができ、参加された方は、より良い待降節を過ごすことができました。
(宣教委員会 S)