どうしてみんなが同じ言葉をしゃべらない? ―大好きな子どもに向けて― クラレチアン宣教会 フリオ・トレス神父

秋晴れの心地よい季節となりましたが、枚方教会の皆様は、いかがお過ごしでしょうか。

過ごしやすい季節とはいえ、季節の変わり目は、体調を崩しがちです。朝夕の冷え込みに注意して、自己管理も今からしっかりと心掛けていただきますよう、お願い致します。

さて、本誌「グァダルペ」10月号の巻頭言を担当するに当たり、私は今回、子どものことを考え、みことばを使い、子ども向けの神さまのお話をすることに決めさせて頂きました。

たいへん単純なお話ですが、大人の方々にも、少しでもお役に立てればと思います。

きくちゃんの質問

神さまは、すべての人をつくってくださったけど、同じ神さまの子どもなのに、どうしてみんなが、同じ言葉をしゃべらないの?

フリオ神父の説明

なんでみんながちがった言葉を使ってしゃべるのかな? うーん、むつかしい質問だよね!

みなさん、よく聞いてくださいね~。

神さまが人をつくられた一番はじめのときには、人間たちはこの世界に増え、広がっていきました。

かれらは一つの民で、立派な街をつくり、だれもが同じ言葉をはなしていたのです。

その人たちは皆、ある日、自分たちはえらくて強いと思って、天までとどく塔をつくろうとしました。

神さまはそれを見てとても悲しくて、ずっとそのような気持ちでいるのをやめてもらうように、その人たちの言葉を混乱させられました。

そして、みんなは、おたがいの言うことが分からなくなり、塔をたてるのをやめてしまいました。

こうして人間たちは、数多くの国の民となり、いろいろな人がいて、ちがう言葉を話してもいい、ということを学ぶことができましたよ!

耳のある人、よく聞きましょうね。

神さまのみことば

人間たちは、なんと自分たちがえらくて強いと思っていることか。わたしは、こんなに多くの国々に、広い大地のすべてをあたえたのに、なぜ、かれらは天をつらぬこうとするのか。
(創世記11章1節~9節)

ドン・ボスコ社 こころのおくりもの 「聖書のものがたり」より