「枚」の字を持つキリシタン大名
ジョアン 津軽信枚(つがるのぶひら)

「枚方」を正確にヒラカタと呼んでくれる人は、大阪を離れると滅多におられない。大抵はマイカタかマキカタである。

しかし、この字をヒラと読ませるれっきとした大名がいたのである。

桜のシーズンになるといつも名の挙がる青森県の弘前城、その城を創建したのが津軽藩主の津軽信枚である。

信枚は11歳のときに洗礼を受けたキリシタン大名であった。

「枚」をヒラと読むのは、昔は今よりもっとポピュラーだったのかも知れない。キリシタン時代を偲びながら信枚の事績を辿ってみよう。

1590年に豊臣秀吉によって津軽に封ぜられた津軽為信(信枚の父)が大坂を訪れた時、イルマン・ヴィンセンテからキリスト教の話を聞いた。

その時すでに秀吉によってキリスト教は禁じられていたが、それでも京都や大坂ではオルガンティノ神父はじめ数人のイルマンたちが活発な宣教を行っていて、武家の間でも信者は増えつつあったのである。

為信は教理を聞いて受洗の決心を固めていたが、急いで津軽に帰らなければならなかったため、自分の決心のしるしとして、その時11歳であった三男の信枚を大坂に残し、キリスト教の勉強をするようにと命じた。

少年信枚は熱心に勉強して教理に精通するようになり、1596年に洗礼を受け、ジョアンと呼ばれた。 “「枚」の字を持つキリシタン大名
ジョアン 津軽信枚(つがるのぶひら)” の
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聖アントニオ・マリア・クラレット司教記念ミサ

10月24日(土)10時から、クラレチアン宣教会の創立者である聖アントニオ・マリア・クラレット大司教の帰天された日を記念するミサが、長崎神父、フリオ神父、フラデラ神父により執り行われました。

ミサには当教会の「クラレット信徒運動の会」メンバーを中心に約30名が参加されました。

例年であればミサ後に集会の家で茶話会が行われるのですが、今回はコロナウィルスの関係で中止となりました。

クラレットの偉大な業績を讃えると共に、クラレットの生き方を少しでも倣うことができますように祈ります。

敬老の日のお祝い
ー 総務委員会ー

例年9月に行われている敬老の集いが中止となり、満75歳以上の方にお祝いカードを贈ることになりました。

イエス様の御絵のカードに長崎神父から「まさきくませ」の言葉とメッセージ、婦人会からは感謝と健康を祈るクジャクのように華やかな折り鶴をセットしプレゼントされました。
  
9月6日、13日の各ミサの後、集会の家の前で長崎神父が一人一人に声をかけて渡されました。

ミサに来られなかった方には敬老の日に間に合うように郵便と、ご近所の信徒により届けられました。    

受洗おめでとうございます

7月12日(日)18時から、延期されていた洗礼式が長崎神父とフリオ神父により執り行われた。

ご家族とその関係者に見守られての、厳かな素晴らしい洗礼式だった。

イエスがヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けられた聖書個所が長崎神父により朗読されて「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」と告げられた父である神の声が、自分に対しても告げられているとかみしめて頂きたいと話され、また信者になられた皆様は、ご家族にとっても教会にとっても喜ばしいことと激励された。

聖母被昇天と死者追悼ミサ
-壮年会-

先ず、この状況下でも聖母被昇天と死者追悼ミサが行われた事に感謝します。

6月のミサ再開後、お互いの接触を少なくするため、毎年対面でしている追悼ミサの申込を今年は案内と封筒をセットにし、2千円を封筒に入れて献金箱に入れて頂くようにしました。

ミサに来られない方も多い事から、どれ程の申込があるか不安でしたが、最終126件の申込がありました。

当日は翌日の主日のミサがあるにも関わらず、神父様方に3回のミサを行って頂き、密にならぬよう無事終える事が出来ました。(S・S)

平和旬間の取り組み
-社会活動委員会-

今年の平和旬間はコロナにより北地区の合同行事は中止、各小教区での活動となり、祈りを深める良い機会になりました。

枚方教会は8月6日のミサで平和旬間の祈りを開始し、8月9日(日)には、国連難民高等弁務官として人間の安全保障を打ち出された緒方貞子さんのDVD「すべての人々に尊厳を・・緒方貞子が遺したもの」を視聴、四十数人が参加されました。

カトリック信者である緒方さんの現場からの言葉「見てしまったからには、何かをしないとならないでしょう?できることから始めよう。」この緒方さんの思いがいろいろな形で拡がることを祈願します。(O・I)

丁寧に生き、丁寧に死ぬように
-コロナの時代に自分と向き合う為のひと時-
クラレチアン宣教会 フリオ神父

毎日、セミの声が聞こえ、真夏を輝かせる太陽が続いています。

枚方教会の皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

気温の上昇と共に、マメに水分補給をして、自己管理に努めながら、感染リスクを減らし健やかに過ごされていることを願っています。

さて、9月の巻頭言の担当に当たりまして、新型コロナウイルスのこの時代に、お気に入りの神学者ヘンリー・ナウエン「今日のパン、明日の糧」の本から一つの記事を参考にして、「丁寧に生き、丁寧に死ぬように」について、共に振り返ってみたいと思います。

私たちはみな、何らかの原因でいつの日かこの世を去ります。

死は、私たちが確かなこととして知っている数少ないものの一つですが、本当に丁寧に死ぬことができるでしょうか。

それは、あまり確かではありません。

しかし、私にとって、「丁寧に死ぬ」とは、先ず、「丁寧に生き」、そして他の人々のために命を懸けて死ぬこと、後に残る人々に対して、私たちの生涯を実りあるものとすることだと思います。

したがって、重要な問いは、「残りの年数で何がまだできるか」ではなく、「私の後に続く世代の人々の間で、私の人生が、実をもたらし続けるために、どのような生活や生き方を送り自分の死を準備するか」ということでしょう。

つまり、何よりも先ず、人の為に「丁寧に生きる」ことですね。

主イエス・キリストは、良く死ぬことができたと思います。

というのもその死によって、イエス様は、「愛の霊」をご自分の弟子たちに送られたからです。

イエス様の弟子たちは、聖霊によって、よりよい生涯を送ることができました。

私たちが、家族や友人たちから離れる時、「愛の霊」を送ることができるでしょうか。

それとも私たちは、まだ何ができるかを思い込み心配しているでしょうか。

もし丁寧に死ぬための準備をするつもりなら、「死」は、私たちの最も素晴しい贈り物となるでしょう。

親愛なる皆さん、いつくしみ深い神の命に生かされていることに気付き、実り豊かな日々を送り続けることができますように。

アーメン

祈り、祈られ、支え合う
主任司祭 長崎壮

長崎神父写真

枚方教会の信者の皆さん、長い自粛生活を本当にお疲れさまです。

今年は私たちキリスト信者にとって最大の祝いである復活祭をはじめ、四旬節から復活節のほぼ全ての典礼と行事が空白となる異例の事態となりました。

信者さん同士の交わりの機会も失われ、心細さを感じながらの日々であったと思います。

そのような期間を耐え忍ばれた皆様に対してお掛けしたい言葉はやはり心からの「お疲れさま」です。

自粛期間中、教会に入る信者さんからの問い合わせではミサへの参加を待ちわびていることがひしひしと伝わってきましたが、ミサの中止が始まって間もなくの頃、電話でひとりの信者さんから「神父さんは、教会に行かない私のことを怒っていませんか」と問われました。

私はその人の心の清さに打たれましたが、「あなたをはじめ、教会に来ることができない全ての信者さんに代わって祈りますから、お辛いでしょうけれど今しばらく御自宅で辛抱してください」と答えるのがやっとでした。

専門家でさえも意見が割れる新型コロナウイルスの脅威を前にして牧者として全くの無力さを感じた瞬間です。

その一方で、公開ミサ自粛の間、個人的なお祈りで訪れる信者さんと話す機会もあり、「ミサの自粛を通じて、ミサの力の大きさにあらためて気づきました」という声や「これほどよく祈った期間はありませんでした」という声を聞いた時には私も勇気づけられました。

さて、目に見えない新型コロナウイルスの蔓延が私たちに示した〝時のしるし〟から私たちは色々なメッセージを読み取ることができます。

そのひとつ、この自粛期間中に私が度々思い出したのは昨年来日された教皇フランシスコが私たちに投げかけられた「すべての命を守るため…」ということばです。

神様からいただいた賜物である命、自分の命はもちろんのこと、大切な人の命を守るためには神様からのお恵みと同時に私たちの方からも会いたい人に会うこと、平常時であればできたであろう楽しみを犠牲として捧げる協力をしなければなりませんでした。
 
いまだ予断をゆるさない状況が続く中、私たちキリスト信者は互いに祈り、祈られ、支え合いたいものです。

相手のために祈ることも大切ですが、自分も祈られていることを感じる体験は信者の集まりである教会の絆を強固にします。

健康に不安を抱え教会に来ることができない方も沢山いますが、その方々の分までよく祈りましょう。

そして来られない信者さんの側も、枚方教会には自分のためにお祈りしている兄弟姉妹がいることを信じ、キリスト信者の連帯感を感じていただきたいと思います。

公開ミサの再開

3月から中止されていた公開ミサが6月13日(土)19時から再開されました。

ミサの再開に当たっては、長崎神父から各家庭に手紙を送付され、種々の注意事項連絡と共に、それぞれの家庭をA地区(8時30分)、B地区(10時)、C地区(11時30分)の3地区に分けられ、日曜日のミサを地区ごとに3回実施されました。

この対応により土曜日の夜のミサを含めて主日のミサ4回のいずれかに参加することができ、枚方教会の信者は毎週ミサにあずかれることになりました。

神父さま方のご尽力に感謝します。

ミサ参加に当たっては、①マスクの着用、②記名カードに記入、③献金、④手指の消毒、⑤紙コップの置かれた席に着席、の手順により感染防止の対応がなされ、スムーズな流れでミサが行われました。

ミサ再開に向けて準備をして頂いた方、また各ミサ後の清掃・消毒にご協力いただいた方に感謝いたします。

引き続きご協力の程よろしくお願いします。