平和のために働く人は幸い 主任司祭 ハイメ・シスネロス

ハイメ神父写真

8月に行われる平和旬間に因んで、「平和」について考え、何か具体的な取り組みが出来れば幸いと思います。
聖書を見ますと「平和」が聖書全体にわたって大切にされている事が分かります。その例を挙げてみましょう。 “平和のために働く人は幸い 主任司祭 ハイメ・シスネロス” の続きを読む

おかんどうしてる?  長崎壮神父

長崎神父写真

同じ国の中でも地方それぞれに特別な言葉があります。
関東で生まれ育ち、司祭叙階後にはじめて大阪で暮らし始めることになった私には、この地で会える古くからの友人はごく僅かで、普段の交友関係といえばもっぱら教会の中のお付き合いに限られます。
そうしたお付き合いの中で最近は大阪ことばを聞いてその響きや意味の豊かさを楽しむ余裕も出てきたようです。
そのひとつ、三十~四十代の男性信者さんと話をしているとしばしば新鮮に響く言葉があります。 “おかんどうしてる?  長崎壮神父” の続きを読む

教会での聖霊の働きについて ―聖イレネオ司教の教え―  フラデラ神父

フラデラ神父

5月20日に聖霊降臨の主日を迎え、聖霊に満たされた教会の誕生を祝いました。
復活されたキリストは、弟子たちに聖霊を送ることを約束され、五旬節の日に聖霊を受けた弟子たちは、聖霊による洗礼により、人々を神の子へと生まれ変わらせる権能を授けられました。教会はその権能を受け継いで来ました。

枚方教会ではこの時期に堅信式に向けての準備が始まると聞きました。私たちにとって堅信の秘跡は聖霊降臨のようなものです。そこで古代教会の教父聖イレネオの聖霊の働きについての教話を聞いてみたいと思います。 “教会での聖霊の働きについて ―聖イレネオ司教の教え―  フラデラ神父” の続きを読む

五月の思い出、五月の典礼 ハイメ・シスネロス神父

ハイメ神父

小さい頃のメキシコでの5月の聖母マリアにささげる祈りの思い出をお話ししましょう。

故郷の教会では、5月中、毎日聖堂で行われるロザリオの祈りと聖母にささげる花行列に大勢の子どもたちが集まっていました。ロザリオの黙想を唱える時にリーダーたちが用意してくれたお花を一つずつもらって行列に加わり、歌いながらマリア様の御像の前まで進み、花を捧げて席に戻ります。私は1回も休まずに熱心に参加しました。終わると、いつも果物や小さいパンをもらって帰っていたのが楽しい思い出として私の心の中に残っています。 “五月の思い出、五月の典礼 ハイメ・シスネロス神父” の続きを読む

人がいちばん美しく見えるとき  長崎壮神父

長崎神父写真

枚方教会に赴任以来、毎年一月半ばになると短大で看護師の国家試験の合格を祈る《みことばの祭儀》を司式することが私の年中行事になっています。
毎年この式には看護士の国家試験を一週間後に控えた五十人ほどの学生が集まりますが、はじめは皆が不安の入り混じった深刻な表情をしています。 “人がいちばん美しく見えるとき  長崎壮神父” の続きを読む

十字架のキリスト像 (主任司祭ハイメ・シスネロス)河北朝祷会より(2018.3.8 第208回)

ハイメ神父写真

朗読してもらった聖書の箇所には、イエス様とニコデモのストーリがえがかれていて、皆様に親しみのある出会いです。イエスが述べた言葉を改めて聞きます。『はっきり言っておく。人は、新たに生まれなければ、神の国を見ることはできない』(3:3)。『だれでも水と霊によって生まれなければ』と言い加えました。(3:5)。 “十字架のキリスト像 (主任司祭ハイメ・シスネロス)河北朝祷会より(2018.3.8 第208回)” の続きを読む

隠遁者の知恵にふれて 主任司祭 ハイメ・シスネロス

ハイメ神父写真

初代教会の「信仰に生きる」 具体的な形を示した聖書の言葉があります。『信者たちは皆一つになって、すべての物を共有し、財産や持ち物を売り、おのおのの必要に応じて、皆がそれを分け合った。そして、毎日ひたすら心を一つにして神殿に参り、家ごとに集まってパンを裂き、喜びと真心を持って一緒に食事をし、神を賛美していたので、民衆全体から好意を寄せられた。こうして、主は救われる人々を日々仲間に加え一つにされたのである。』(使徒言行録2:44ー47)。 “隠遁者の知恵にふれて 主任司祭 ハイメ・シスネロス” の続きを読む

マイ スウイート ホーム  長崎壮神父

長崎神父写真

昨年の待降節に修室の書架の埃を払って何年ぶりかでC・ディケンズの名作『クリスマスカロル』を読んでみました。それまで頑な心であった主人公スクルージがクリスマスの夜に不思議な体験をしてそれまでと生きかたが変わったという物語です。 “マイ スウイート ホーム  長崎壮神父” の続きを読む

新年を迎えて思う 主任司祭 ハイメ・シスネロス

ハイメ神父写真

主の降誕・新年のお慶びを申し上げます。

年の始めには、皆様は元旦ミサに与り、『初もうで』の祈りを唱えて、今年も神の祝福のうちに過ごせると確信したと思います。平安な心を持ちながら、一年中、感謝、喜び、霊的な生き方に新たな挑戦が出来るような気がします。

“新年を迎えて思う 主任司祭 ハイメ・シスネロス” の続きを読む

イエス様、散らかっていますがどうぞ・・・・  長崎壮神父

長崎神父写真

修道院の食事のときなど、各自の部屋の中にものが多過ぎやしないか整理整頓されているかどうか等、ときおり司祭同士の部屋の状態が話題になることがあります。アヴィラの聖テレジアにも心を部屋にたとえて説明する『霊魂の城』という著作もある通り、確かに人の心の状態というのは個々の部屋に反映されるのかもしれません。 “イエス様、散らかっていますがどうぞ・・・・  長崎壮神父” の続きを読む