11月18日、北地区の合同堅信式がアベイヤ司教によって行われ、65名が堅信の秘跡を受けました。65名の内15名が枚方教会の信徒、その内7名が外国系の方々でした。
堅信の秘跡は、入信の3つの秘跡(洗礼、堅信、聖体)の一つで、聖書の「父から送られる聖霊」(ヨハネ14・15~26)などの御言葉に基づいています。使徒の後継者である司教が、聖霊が降ることを願う「按手」と、按手により聖なる者とされ、強められ、神から頂いた使命を果たせるように願う「塗油」を行うことによって授けられます。私は枚方教会宣教委員会のメンバーですが、2~3年ごとに行われる堅信式のための諸準備と、堅信を受けることを希望する方々のための勉強会の実施は重要な仕事です。
この度の合同堅信式の準備委員会は、長崎神父さんのご指導の下、各教会からの担当者が5月から準備を始めました。枚方教会の代表はSさん。
まず、勉強会用の共通の教材と堅信式を含むミサ次第が作成され、5回の講座の開催などが確認され、6月には未受堅者の方々宛に案内状を送りました。枚方では、成人を含め約100名に発信。名前と顔が浮かばない方が多く、宣教委員がそれぞれ10名ほどを担当として電話作戦を展開し、希望者が確定したのは8月末でした。
枚方教会の希望者の内3名は、香里教会での一泊準備会を選択し、一部の外国系希望者は、外国人神父のご指導を得ることができました。
堅信式はミサの中で行われ、福音に続く説教の後から始まり、共同祈願で終わりました。その後は、通常のミサの奉納、聖体拝領などへと移りました。
アベイヤ司教は説教の中で、「イエスは一人一人を愛し、見捨てられることがない。この慈しみと愛の聖霊の訪れがあり、それによって強められて、毎日を生きよう」と、呼びかけられました。
堅信式の中では、「洗礼の約束の更新」があります。司教は、「皆さん、多くの困難、誘惑等がある現在の社会の中で、勇気を持ってそれらに立ち向かう決意を持っていますか」と、先ず参加している信徒一同に、続いて受堅者一同に、問いかけられ、「はい」という決意を確認されました。続いて、同じように、全能の父なる神を信じますか、救い主イエス・キリストを信じますか、と尋ねられ、信徒一同と受堅者の双方が「信じます」と力強く応えました。
続いて同じように、「使徒たちの時代から、歴史を通して、送られ続けている私たちの助け、優れた賜物である聖霊を信じますか」と質問され、「信じます。同じ信仰を持っています。」という応えを確認され、最後に「一つにされ、・・・聖なる普遍の教会、罪の赦し、体の復活、永遠の命を信じますか」と質問され、その信仰を持っていますという応えを受けて、「これこそ、わたしたちの信仰、・・・誇りを持って宣言する、教会の信仰」と締められました。
続いて按手があり、その後8名の共同司式司祭が按手される中、司教は、「この人々の上に、助け主である聖霊を送り、知恵と理解、判断と勇気、神を知る恵み、神を愛し、敬う心をお与えください」と祈られました。そして、受堅者の額に十字の印をしながら聖香油を塗り、〇〇さん、父の賜物である聖霊の印を受けなさいと告げられ、受堅者の「アーメン」を受けて、「主の平和」を交わされました。
堅信式の共同祈願は、日本語、英語、ポルトガル語、インドネシア語、ベトナム語で行われました。その後は主日のミサに戻り、式は1時間半で終了。