等価でない交換  
協力司祭 梅﨑隆一

先史時代、交換方法の一つに縄張りの境界に交換したいものを置き、もらった者は代わりのものを置いて立ち去るというのがあったそうです。

交換を長く続ける秘訣は、相手にそのものの価値を簡単に悟らせない事だそうです。

素人考えですが、等価交換なら交換はすぐに終わってしまっただろうし、また相手に損害を与えるものでも交換は続かなくなります。

古代の人は本当に価値あるものを置いたのではないかと思う。

『どうぞのいす』という絵本は座ってもらうために作った椅子の上にものを置いたことから交換が始まります。

古代の人も様々な思いをもって、良いものをそこに置いたのではないかと思います。 “等価でない交換  
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光と喜びに包まれた日
ジャンヌ・ダルク F・M

 

去年の暑い夏の夕暮れ時のことです。

私は、カトリック枚方教会の門を叩きました。

身内にカトリック信者はおらず、知人にもいません。聖書を見たことも、手にしたこともありませんでした。

私は四人兄弟の一番上で、いつも「自分がしっかりしなきゃ」と思いつつ、情けないと言われる日々を過ごしていました。

家にいることが辛いなと感じる事も多く、「自分は何のためにうまれてきたのだろう」と自問自答を繰り返す日々。

家にいて、孤独感を感じていました。

時として孤独は良いものですが、時として孤独は厳しいものです。

もし神様が本当にいるのなら、この苦痛から抜け出せるのになんて考えていました。

そんな時、夢をみたのです。
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ジャンヌ・ダルク F・M” の
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お知らせ(7月)

◎初金ミサ

・7月1日(金)10時
・8月5日(金)10時
ミサ後婦人会は掃除と定例会。
7月1日は福者ペトロ岐部司祭と187殉教者の記念日です。

◎壮年の集い
・7月9日(土)
・8月13日(土)
午後5時から掃除・例会。どなたでも、途中からでもご参加ください。 

◎クラレチアン宣教会創立記念日  

・7月16日(土)10時ミサ。

◎平和旬間

8月6日(土)~15日(月)
大阪大司教区テーマ
A Road to Peace:Listening to One Another 「互いに耳を傾けて平和の道を」
・8月7日(日)11時ミサ後に信徒のお話しがあります。

北地区行事

・8月13日(土)14時~ 大阪梅田教会にて
各教会から様々な方々の(計7名) 「キリスト者としてあなたにとっての平和」についてのお話しを聞きます。
その後平和祈願ミサ(司式は酒井補佐司教)。 “お知らせ(7月)” の続きを読む

大阪北地区合同堅信式
枚方教会からは十九名が受堅

6月5日の聖霊降臨の祝日に、香里ヌベール学院の講堂において、大阪北地区合同堅信式がパウロ酒井俊弘補佐司教の司式によって執り行われました。

今回の受堅者は7つの教会合計で54名でしたが、枚方教会からは19名の方が堅信の恵みに与ることができました。

堅信の秘跡は洗礼によっていただいた神様の子としての命をさらに一層成長させるために聖霊の恵みを豊かに受けるための秘跡ですが、同時にキリスト信者としての成人式に相当します。

このため、成人洗礼の場合は、通常復活徹夜祭の洗礼の儀に続いて行われますが、幼児洗礼を受けた方の場合は、中学生くらいまで待ち、カトリック要理の勉強していただき、堅信を受ける意味を理解して、本人の同意のもとに受けていただきます。

堅信式が洗礼式と切り離されて行われる場合、ふさわしい日は、聖霊降臨の祝日です。

なぜなら堅信の秘跡の恵みは、私たちにとって使徒たちが受けた聖霊降臨の恵みに相当するからです。 “大阪北地区合同堅信式
枚方教会からは十九名が受堅” の
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長崎中村大司教に絡むある信者の生涯
マリア M・T

これは、今から6、7年前に友人から聞いた実話です。

ある片田舎のカトリック信者の家で生まれ育ち、幼少期を甘えて過ごし、中学を卒業して何の技術も能力もないまま親元を離れ都会に出てきた。

そこで多年の辛苦を重ねることになった。

その苦難生活の中、とうとう病気になり病床生活。

ある日危篤になり、それを知った知人が中村神父様に知らせた。

それを聞いた神父様は何はともあれ、何もかも振り切って病院に駆けつけ、病者の塗油の秘蹟を授けて下さったと。

その病人は、暫くして臨終を迎え、安らかな眠りの中静かに息を引き取り、生涯を終えこの世と別れた。

中村神父様が葬儀のごミサを捧げてくださり、参列者も多くいたそうです。

葬儀の後、親族が神父様にお礼に行った時、神父様が「あの人はいつも隅の方に座ってミサに与っているのを、僕は見ていました」と話してくださったのを聞き、親族は涙・・・、「きっとあの子は貧しい生活で、ご聖体を受けられないと、隅の方でごミサに与っていたんだわ・・・」と涙。
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マリア M・T” の
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教会学校より

コロナ禍での長い活動休止の後、4月17日(日)『復活の主日』に再開しました。

毎月第三日曜日9時ミサ後に活動しています。

小学生を対象としていますが、中学生以上でも大歓迎です。秋にはお芋掘りも予定しています。

参加を待っています。

初聖体の報告

6月19日(日)『キリストの聖体』の9時ミサにおいて、三人の子供たちが初聖体を受けました。

短期間で、どれだけ神様のことを伝えられるか悩みながらの準備でしたが、子供たちは、毎回、真剣に取り組んでくれました。

無事に初聖体の日を迎えられたことを、神様に感謝します。 どうぞ、子供たちの信仰を育てていくためにお祈りください。

(青少年委員会 H・M) “初聖体の報告” の続きを読む

四旬節黙想会 2022年3月20日
「シノドスのプロセスの活力と実りを推進するために」

講師:
コンベンツアル聖フランシスコ修道会神父
仁川教会主任司祭インマヌエル和越敏

名前は和越敏と言います。
和は大和魂、越はベトナム,敏は私の名前ビンで
6年前に帰化してこの名前にしました。

さて、
教会共同体の姿を見つめてみましょう。

今は、VUCAの時代と言われている。

Volatility(変動)
変化の量や質が大きくスピードも速い

Uncertainty(不確実)
これから起こる事柄が予測できない

Complexity(複雑)
数多くの要因が複雑に絡み合っている

Ambiguity(曖昧)
物事の原因や因果関係が不明瞭である

VUCAの状態の中で共に歩む教会(交わり、参加、宣教)のために私達はどうしたらよいか。

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「シノドスのプロセスの活力と実りを推進するために」” の
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復活の光のうちに歩もう
主任司祭 長崎 壮

長崎神父写真

皆さん主の御復活おめでとうございます。

今年の四旬節は新型コロナの脅威に加えてウクライナ危機という新たな困難が生じ、祈らずにはいられない四旬節になりましたが、そういった危機にあってイエスの復活は私たちに希望をもたらします。

おととしから続くコロナ禍での復活徹夜祭の典礼において私の心をとらえたのは、光の祭儀の闇の中で灯されたあの復活の大ローソクでした。

闇のような時代であるからこそ復活徹夜祭で灯された復活の大ローソクを見るとき、今世界を覆っている闇を追いやる世の光イエス・キリストへの信仰と祈る心を奮い立たせるからです。

もうひとつ、光の祭儀の灯は私たちがこれからの歩みの中で何か闇を感じたならば、立ち戻る先はまことの光であるイエス・キリストであることを示しているように思えます。

イエス・キリストこそ私たちが本当の意味で生きるための〝いのちのことば〟を持っており、イエスの語りかける〝みことば〟の中にこそ私たちが生きるための知恵があります。

皆さんがもし闇を感じたならば、光である主イエスが待っておられる教会を訪ね、祈りの中で、また信者さん同士の交わりの中に光を見出していただけたらと思います。 “復活の光のうちに歩もう
主任司祭 長崎 壮” の
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典礼と色 祭服の色の意味
長崎壮神父

カトリック教会の典礼、聖堂の装飾には私たちの目を通して訴えかける様々なしるしがあります。

そのひとつが典礼暦に応じて用いられる色です。

皆さんの目につくものは、司祭の祭服の色と祭壇上の朗読台に掛けられている朗読台カバーの色の変化でしょう。

司祭はアルバと呼ばれる白い祭服の上に典礼暦によって色が変わるカズラという祭服を着ます。

カズラの色は主に白・赤・緑・紫・黒の五色あります。

白は神聖さとともに喜びを表す色であり、降誕祭から始まる降誕節や復活祭から始まる復活節など、また聖母マリアの祝日や殉教者ではない聖人の祝日に用いられます。
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